リカーブボウ  リカーブリム  Hoyt FX

 Hoyt旧世代で最上級モデルであった「FX」です。FXの意味は、「Fast X-act」の略になります。韓国メーカー製リムの高性能化により、見劣りしていた矢速を向上させることを最優先にしたモデルです。そのために、当時の標準的なリムとは異なるセッティングにするようユーザーマニュアルで指定されていました。2002年のマニュアルによると、標準的なリムとの比較では、次のように指定されていました。

        ブレースハイト        ストリングサイズ

標準リム    8 1/4 - 9”(21    - 22.8 cm)     160 cm

FXリム      8 - 8 1/2”(20.5 - 21.5 cm)     160 cm + 1 cm

 つまり、長めのストリングを使用し、低いブレースハイトで使用することが前提でした。 

 

 かつて、アッパーリムのフェイス側のロゴプリントが制限されていた名残で、アッパーリムはカラーのフェイドアウト塗装のみのシンプルなものになっています。

 

 Hoyt 900CXと並べてみたものです。900CX世代とは、あいだにG3世代が入るのですが、世代を超えてリムのリカーブデザインに全く変化がないのは驚きです。

 

 リムチップ側から見た様子ですが、リカーブ形状もまったく同じになっています。

 

 近年のフォームコアは、改良により旧世代のものとは材質も異なってきていると思いますが、FXリムのフォームコアは、バット部からリムチップ側にかけてスムーズに薄くなっており、リカーブ部分ではFXのほうが薄くなっています。