コンパウンドボウ  リリーサー  SPOT HOGG Whipper Snapper

 SPOT HOGGの親指トリガータイプのリリーサーです。リリーサーのシェアでは大手となるCarterなどと比べると、比較的マイナーな存在になっているようですが、余計な遊びのないシャープなトリガーの切れ味から熱心な愛好者も多いようです。SPOT HOGGのリリーサーの中では、ロングネックタイプよりになるため、ドローレングスを短めに、あるいはDループを短めに調整する必要があります。

 ご紹介するのは、3本掛けクローズドジョータイプですが、このほかに4本かけのものや、オープンジョータイプのものもあるようです。


 真鍮製のトリガー本体には、トリガーバレルの取り付け穴が2か所あり、さらにトリガーバレルのねじ穴も偏心しているため、バレルの取り付け穴の選択、バレルを360度自由に回転させることにより、大小あらゆる手のサイズに適合できるよう工夫されています。また、トリガーバレルを使わずに、直接真鍮製トリガー本体のみで使用することも可能なように、トリガーの形状も考慮されています。


 Whipper Snapperには、トリガーテンションの調整はなく、一般的なリリーサーのミディアムからソフト程度の設定になっています。真鍮製トリガー本体の直下にあるイモネジでトリガートラベルの調整ができます。時計回転方向で敏感な設定になりますが、このねじを締めこんでフックが自然に開放された位置から1/4回転戻したところが上限になります。

 


 フックの開放機構は、複雑な蝶番の関節をトリガー圧力で横から腰を折るような感じのもので、動きは非常にシャープです。このリリーサーには、トリガーのロックボタンが無いことも特徴で、トリガーを前に押すことでフックが閉じてロックされ、操作もシンプルです。


 フックが解放された様子で、複雑な蝶番の一部が見えます。フック自体は真鍮製のようで、Dループをできるだけ傷めないようになっています。


 トリガーを前に押すだけでフックは閉じ、ロックされます。