アーチェリー資料室

 国内では、諸先輩の努力で古くからリカーブ関連の解説書や技術指導については比較的充実していました。これは技術面において、我が国古来の「弓道」に共通する部分が多かったことも理由のひとつであったと思います。そのため、型にはまった指導に盲従し、指導体系から外れることを許さない硬直した状況を感じてきました。しかしながら、近年、インターネット等を通じてアーチェリー関連の情報や映像を豊富に入手できるようになり、定説のように繰り返されてきた日本のアーチェリー技術論が果たして正しいのか、疑問を感じることが多くなったのも事実です。

 インターネット上でアーチェリー情報を検索し、豊富な情報の中から気になる情報を見つけたとき、あとでもう一度読もうと思っても「404」エラーで見つからないことも頻繁にあり、サイトそのものが消えてしまうことも珍しくないので、最近では確実にダウンロードしておくようにしています。有用な情報を見つけて翻訳しても著作権の問題や、転載の制限もあり、紹介できる情報が限られてしまうのが残念なところです。必ずしも新しい情報ばかりではありませんが、公開可能な限られた範囲の中で、アーチャーの皆様の役に立つ情報を紹介していければと考えています。 


OLD MOUNTAIN ARCHERY 2023/2024 カタログ

 安価で良質なアーチェリー用品を紹介しようとすると、どうしても中国製の製品情報に行き着いてしまいますが、最近は円安の傾向に加え、中国製品自体の値上がりも激しく、必ずしも中国製品であれば安い、とも言えない状況になっています。コロナ禍も徐々に沈静化し、中国国内の経済活動の活性化に伴い、アーチェリー用品についても、新製品が目につくようになってきました。

 そんななかで、中国メーカーのOLD MOUNTAIN ARCHERYから製品紹介の依頼がありましたので、カタログを掲載しておきます。Alibabaで調べたサンプル価格は、欧米メーカーの同等品とほぼ同レベルで安価ではないため、参考としての紹介です。


競技用リカーブボウ設計の基礎知識

 競技用リカーブボウ設計構成の基本論文といったものです。特に目新しい内容があるというわけではありませんが、どんなことを意識してリカーブボウが設計されているのかを知るのも面白いものです。文章の推敲が十分ではない荒っぽい翻訳ですが、参考にしてみてください。


Sanlida  Myth X10 ライザー & Miracle X10 リム キットの試用テスト -その2-

Sanlida Myth X10 Kit Review w/ Miracle X10 Limbs | Tuning & First Impressions - YouTube


Sanlida  Myth X10 ライザー & Miracle X10 リム キットの試用テスト -その1-

 米国の元オリンピック代表ジェイク・カミンスキーが、YOUTUBE動画で3本連続してSanlida製品のテスト状況を掲載してくれました。細かな指摘事項は、当方でもおおむね承知していたことですが、基本的な品質の良さと、良好なコストパーフォーマンスの評価については、納得できるところです。

 今後の製品品質の改善に期待したいところです。

Reviewing Sanlida Miracle X10 Kit w/ Myth X10 Riser & Miracle X10 Limbs - YouTube


2022-2023版全日本アーチェリー連盟競技規則

 WAがオリンピックやワールドカップをベースに、ルールを頻繁に変更しているので、毎度の改正点が多いことは仕方のないことだとは思いますが、日本の公式ルールブックの公表方法に問題があると思うのは私だけでしょうか。すべてのアーチャーが知らなければならないルール改正を、あたかも特定の人たちだけが知る特権のようにしてしまってはいけません。


Sanlida Archery 2021年版カタログ

 旧版のカタログと変化がないようにも見えますが、しっかり「2021」と記載されていることにご注目ください。2020年の途中で販売が開始された新製品等が掲載されていますので、よろしければ御覧ください。


NIKA Archery 2021年版カタログ

 中国製アローシャフトの代表的メーカーであるELONG OUTDOORは、小規模ながら特殊なサイズのダイキャスト製ILFハンドルをNIKAブランドで販売してきましたが、ターゲット向けにCNC加工の25インチハンドルもこれから発売するようです。カタログにはCGグラフィックで印刷されているので、たぶん、まだ現物は完成していないことが予測されます。新しいメーカーの登場はうれしいところです。リムについては、UUKHAそっくりのフルカーボン構造のリムは完成していて、AliExpressではその一部がすでに非常に安価に販売されています。中国製リムの難点は、リムの長さがミディアム一択しかなく、ボウレングス、つまり弓の長さを変えるには長さの違うハンドルを選ぶという、ハンティング向け用具の考え方から抜け切れていないところにあります。このNIKA製リムの入手は可能ですが、ミディアムサイズのリムしかないことにご注意ください。それからすると、Sanlida Archeryは初期からターゲット用途を考慮してS、M、Lのサイズを用意した点において、他の中国メーカーと異なる先見性があったのかもしれません。


TOPINT ARCHERY 2021PRODUCT GUIDE

 中国の代表的なアーチェリー用品メーカーTopoint Archeryの2021年版カタログが公開されているので紹介します。一部のTOPOINT製品はAMAZONでも購入が可能ですが、スペック表記がほとんど適当に書かれていますので、正確な情報はこのカタログから読み取ってください。


 アメリカのオリンピックメダリストのジェイク・カミンスキーは、YOUTUBEで非常にためになる動画を投稿してくれていますが、その中から「7 Fixes For a Loud Bow | How to Make Your Recurve Bow Quieter」というテーマの内容を翻訳して紹介します。静かな弓にするためには、ストリングもひとつの重要な要素になるということで取り上げてみました。


 アメリカのアーチェリー競技オリンピック代表選手のジェイク・カミンスキーは、YOUTUBEを使っていろいろ有用な講習動画を投稿してくれていますが、その中で「Pick The BEST String Material for Recurve Style Bows」というテーマのものがあったので、彼が動画の中で話している内容を翻訳して紹介します。概要は、日ごろ当方がストリングについて書いていることとまったく同様ですが、個人的な持論として片づけてしまわれないよう、彼の考え方も紹介してみようと思いました。

 ただし、彼らが使用している弓は68~70インチで、実質ポンドも45ポンド前後になるので、ストランド数の話については、マイナス2ストランド程度に割り引いて考えてください。


SANLIDA ARCHERY 2020 product guide

 Sanlida社から2020年版カタログの電子データが届いたので、公開いたします。国際的にも初公開になる新鮮な情報ですので、じっくりとご覧ください。


 Topoint Archeryの2019年版カタログです。ここのところ、ターゲット向けとしてなかなか興味深い製品を続けて発表しているTopoint archeryですが、日本国内ではAmazon通販で一部の製品が手に入るだけで、情報も多くありません。ウエブサイトにアクセスしてみても、途中でウエブブラウザが暴走したり、ウイルスでも含んでいるのではないかと疑うほど不安定でした。最近、ウエブサイトも安定したようで、カタログが入手できたのでご紹介します。

 中国メーカーの常で、カタログにはあるものの実際の製品がなかなか発売されないというのがありますが、2019年も終わりに近づき、ようやくほとんどの製品が実際に入手できるようになったようです。そのなかで注目なのがコンパウンドのスコープTP8710です。詳しくはカタログ内を参照していただくとして、近日中に入手できたら詳細を紹介したいと思います。


競技規則2014~2015に、2016~2017の改訂パッチを当てたものです。


 DECUT社の2018年版カタログです。表紙もなく完成版ではないようですが、いろいろ興味深い情報が見られます。


 少し古くなりますが、ストリング原糸メーカーBrowneell社の2017年版カタログです。Brownell社では毎年こうしたカタログを作成していますが、ライバルのBCY社ではカラー見本カタログ以外は、とくに製品ラインアップをまとめたカタログというものは見当たりません。ですが、アーチェリー専門雑誌の中刷り広告には頻繁に出稿しているようなので、カタログ配布よりも、雑誌広告のほうが効果的と考えているからかもしれません。



 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会(Japanese Para-Sports Association)が作成した障がい者アーチェリーの競技ガイドです。2020TOKYOオリンピックに合わせてパラリンピックも開催される予定となっていますが、健常者とは異なる競技ルールを理解し、皆さまからもたくさんの応援をお願いします。


 2011年11月、ロンドンで開催されたWAコーチ・セミナーでEASTONのテクニカルアドバイザー、ジョージ・テクミチョフが講習会の資料として使用したものです。

オーストラリア-アーチェリー協会発行

「EQUIPMENT SET UP COMPOUND BOW」