リカーブボウ  ハンドルライザー  DECUT HONOR

 DECUT社の今年のニューモデルとなる「HONOR」です。「BASHA」が1100グラム前後、「BASHA pro」が1200グラム前後であったのに対し、1300グラムを超える重量級のハンドルライザーとしているようで、実測で1322グラムありました。BASHAはハンドルの厚みも薄く、リムポケット内もくり抜かれて軽量化が図られていましたが、HONORでは本来くり抜かれる部分を網目のデザインとして残し、意識的に重さを追加しているようです。アノダイズカラーで、赤、青、緑、黒、金、銀の6色のモデルが用意されています。

 


 サイトウインドウ部分のデザインです。網目のデザインにはあまりセンスが感じられません。ハンドルのロワー側の一か所も同様の網目になっています。上下リムポケットのサイドに金属プレート風のシールでモデル名称、グリップ下の両側にDECUTロゴのシールが貼られていますが、この辺がどうも高級感に欠けるところです。

 BASHAでは、強度的に大丈夫なのかと心配になるほど肉抜きされていましたが、このハンドルではそんな心配は無用のようです。


 このハンドルライザーの一番の特徴は、リムのセンター調整機構が従来のものと変更されているところです。どんなふうに変更されているのかは、メーカーカタログもなく取扱説明書も付属していないため、詳細な構造は自分で確認するしかありませんね。

 リムボルトのロックボルトの形状を見る限り、BASHAと同じもののようなので、リムボルトは大きなピッチ間隔のものと推定され、いっぱいに締めこんでから2回転までが調整範囲になると思われます。

 


 これまでのDECUT製ハンドルでは、デタントピンと結合する円柱状パーツを左右に移動させる旧Hoytタイプと似たセンター調整方式でしたが、デタントピンの結合パーツがステンレス製のプレート状のものに変更されています。このパーツの裏側に左右を貫通するねじ山を刻んだ回転軸が組み込まれ、これを回転させることによりプレートを左右に移動させる構造です。フェイス側に見られる2本のネジは、このプレートを固定するためのものでした。



 HONORの付属品です。使われている六角ネジの種類の割には付属するレンチの数が少なく、必要なサイズは自分でそろえる必要があり、この辺は中国製品のアバウトなところです。

 クリッカープレートのほか、BASHA proに付属していたものと同じ「QUATA」マグネチックレストが付属しています。