リカーブボウ  ハンドルライザー  DECUT CAMPUS

 DECUT社の新型ハンドルライザー「CAMPUS」です。同時に発売されたHONORが重量級であるのに対し、重さを1200グラム台に抑え、女性向けモデルを意識しているようです。ハンドルのくり抜き穴の部分は、曲線を組み合わせた穏やかなデザインになっています。

 アノダイズカラーで、赤、青、緑、黒、ガンブラック、金、銀の7色のモデルがあるようです。一時期、イタリア製ハンドルで金色を選択できるモデルもありましたが、中国製では高い確率で金色のモデルが用意されているようです。


 リムポケットの構造は、ほぼBASHAと同様ですが、ポケット内部の肉抜きはなく、フラットな形状になっています。リムセンター調整機構もBASHAと同様ですが、組み付けされているだけで六角ネジも緩んだままになっていて、出荷時の調整はされていないようです。リムボルトもいっぱいに締めこんだ状態になっています。

 


 BASHAでは、Hoyt GMXやFormulaと同様のグリップオフセットシステムが組み込まれていたことに驚きましたが、CAMPUSではスタンダードなグリップ構造になっているようです。オフセットプレート分の厚みが増えるわけで、強度が増したといえるところでしょうか。

 


 DECUT製のハンドルライザーには、レストが標準で付属しているようですが、CAMPUSにはハンドルカラーに合わせた専用マグネチックレストが付属していました。マグネットは反発によりピンを開く構造で、反発力は結構強めです。レストピンの形状は、SHIBUYAのものに似た形状で、プランジャーに干渉しないようになっています。ロゴデザインもあか抜けたものになっていて、中国製品の進歩の早さに改めて驚きを感じます。

 ただし、レストを収納しているプラケースをよく見ると、レストのベースプレート形状とは異なる枠があり、マイクロSDカードを入れてみるとぴったりでした。つまりSDカードケースの流用なんですね。


 このハンドルの特徴は、専用のマグネチックレストをサイトウインドウのくぼみに組み込むことにより、レストのベースプレートの突出を抑えることができる、ということのようです。専用レストを使用しない場合は、くぼみを埋めてフラットにするためのプレートも付属しています。このアイデアは、以前イタリア製ハンドルにも使われていましたね。