リカーブボウ  ハンドルライザー  Win&Win INFINITE

 Win&Win社といえば、カーボン製ハンドルライザーの代表的メーカーですが、カーボン素材をハンドルライザーに組み込もうとした初期のモデル、INFINITEです。このモデルでは、フェイス側のグリップ部分を中心にカーボン構造を組み込んでいますが、この後継モデルであるXpert以降はハンドルライザーの前方、バック側にカーボンを組み込むような形に変更されています。Xpert同様、リムボルトにもカーボンが組み込まれたものになっていて、クリッカープレートもカーボン製になっています。

 特徴的なカーボン構造のリムボルトですが、カーボン部分の仕上げは、Xpertシリーズのものより雑で、ざらついた感触になっています。

 リムポケットの裏側です。センター調整機構は、一時期のWin&Winの主流であった円盤を回転させる方式ですが、それ以外の形状は以降のモデルとは大きく異なっています。


 カーボンは、グリップ部分を中心に圧力がかかる部分を支える構造になっています。

 カーボン素材には軽量のイメージがありますが、使用量が少ないせいか、けっこう重量感のあるハンドルです。


 グリップ部分には、モデル名を含めたロゴがプリントされています。以降のWin&Win社のモデルに比較して、控えめなプリントです。

 クリッカープレートは平板ではなく、立体加工されたものになっています。ハンドルの金属部分とカーボン部分の境目には大きめの段差があります。


 INFINITEの欧米での評判は、当時としては目新しい構造であったことと、トップグレードとしては安価であったことから注目されたようです。しかし、グリップが欧米人の手のサイズに対して小さいうえ、プランジャーホールの位置が低く設計されていたことが問題と評価されていたようです。

 NX Xpertとの比較した写真を紹介しますが、プランジャーホールの位置がグリップ側に寄っていることが分かりますか?