リカーブボウ  ハンドルライザー  Sanlida MythⅡ X10

 このハンドルはSanlida最初の競技用リカーブハンドルとして開発されたもので、当初はA1と呼ばれていたようです。1年以上前にAliexpressでかなりの価格で販売されていたのを覚えていますが、モデル名も不祥なまま短期間掲載されただけで、その後姿を消してしまいました。それまでの中国製にはなかった本格的リカーブハンドルだったので気になっていましたが、それがMythⅡ X10として製品展開されていたというわけです。仕上げは、別ページで紹介しているMiracle X10とほぼ同様で、線刻模様の上質な梨地仕上げです。リムポケットの構造も共通ですが、グリップの形状は大きく異なります。ハイグリップタイプのグリップで少し幅広のものになっています。標準付属品としてクリッカープレート、スペアワッシャーのほか、調整用六角レンチ3本が付属しますが、六角レンチは傾けても差し込めるボールタイプです。


 Miracle X10と同様グリップ下にカウンターバランススタビ用のブッシュが追加されています。ウッドグリップには、ハンドルと同系色の着色がされていますが、今回購入したカラーはパープルなので、少し異様な雰囲気になっています。

 


 サイトウインドウはかなり深く、スパインの不適合によるレストトラブルは起きにくそうです。特筆する点は、写真のプランジャーホールとグリップのピボットとの位置関係をよく見てください。そうなんです。グリップのピボット位置が前進しているのか、プランジャーホールが後退しているのかはわかりませんが、ピボットよりプランジャーホールの位置が後ろにあり、GMXの前の主力モデルでったHoyt NEXUSと同様の構造になっています。

 下の写真の比較に示すとおり、Miracle X10のグリップよりハイグリップ形状で、かつ幅広になっています。