リカーブボウ  リカーブリム  CARTEL FANTOM

 韓国Cartel社の初級~中級者向けのウッドコア、グラスファイバーリムです。このリムの特徴は、なんといっても1万円を大幅に切る安価な販売価格にあります。円安の時勢にあって、仕入れ価格はどの程度なのか知りたいところです。同じシリーズで、ハンドルライザーも製品化されていますが、ハンドルライザーも1万円程度です。

 リムのレンタルシステムも影が薄れてしまう衝撃的な価格ですが、左の写真のリムはマイナーチェンジ後のニューモデルです。リムサイズ、ポンドバリエーションが豊富なため、初代FANTOMは海外でも数多く販売されたようですが、ユーザーからの苦情としてリムチップの破損が多発したようです。マイナーチェンジは、これに対応したもので、改良点としてリムチップの強化が強調されています。

 ニューモデルのバック側デザインは、直線的な模様、ロゴとも、赤基調のデザインですが、旧モデルはロゴのみに赤色を使っています。旧モデルを入手した場合は、使用するストリングはダクロンに限定したほうが無難です。それでも壊れるかもしれませんが。

 MADE IN KOREAのロゴ入りですが、MADE IN CHINA以上の安心感が得られないのがCartel製品の残念なところです。


 フェイス側デザインです。青を基調としたデザインは旧モデルも同様ですが、ロゴ以外の直線模様が大きく派手になっています。

 ウッドコアの材質は、高級品とされているハードメイプルとなっています。


 リムチップの形状です。旧モデルは、この黒い補強部が内部が中空のプラスチック成形であったため、ストリングループの発射圧力で、簡単に割れてしまいました。

 バット部の様子です。とくに変わった構造は見られず、むしろWinの入門者クラスのリムよりも上等な仕上がりに見えます。


 リムチップを側面から見た様子です。ウッドコアとグラスファイバーの貼り合わせを確認できます。一つ残念な点として、リム側面のクリア塗装にムラがあることです。ウッドコアであるため長期の使用には不安が残ります。

 バット部の側面です。仕上げに不満な点はありません。

 このリムでは、中央部側面のクリア塗装にムラがあり、こうしたなにかひとつ問題点を残すのがCartel製品の特長なのかもしれません。