リカーブボウ  リカーブリム  Hoyt Formula F2

 

 初期のFormulaシリーズF3、F4の発売から少し遅れ、中級者向けとして市販されたF2です。リム構造はウッドコアのカーボンリムとなっています。同じウッドコアのF3に比較して、おとなしめのリムデザインになっており、カーボンリムであるものの、それを強調するようなデザインにはしていません。ILF方式のリムに比較するとリム長が長いこともありますが、持ってみるとずっしりした重量感があります。

 

 リムの表記は「ENHANCED CARBON CONSTRUCTION」となっており、デザインもあっさりとしたものになっています。

 

 Formulaシリーズの特徴である、リム付け根のスタビライザーブッシュをフェイス側から見たところです。フェイス側から挿し込まれたブッシングに、バック側から5/16ピッチに内側をタッピングされたブッシュでネジ止めされるかたちになっています。両方がしっかりと締め込まれていないと、スタビライザーを取り外す際にブッシングまで抜けてしまう事態になりますが、締め込む手段がないのが困りものです。

 

 Formulaシリーズ用として延長されたリムのバット部分をバック側から見たところです。この部分には補強板が付加されて段差があり、F3のようにクリアペイントでカーボンシート模様をプリントするというような仕上げはしていません。

 

 リムチップの形状自体は他のFシリーズと同様ですが、補強素材を追加接着する従来の方法で補強されており、一体成型で補強構造を見せないようペイントされているF3、F4と異なり、スマートに見せる工夫はしていません。

 

 リムチップを側面から見たところです。ストリング溝がかなりリムチップ側に移動しているため、従来のILF方式のリムで使用するストリングよりも長めのサイズが必要になります。