LIMB SAVERブランドで有名なSVL社のケーブルガードダンパー、Stealth Cable Dampenerです。

 最近はローラータイプのケーブルガイドを使用するコンパウンドボウが増えてきましたが、これは従来の一般的なロッドタイプのケーブルガードに差し込んで使用するものです。NAVCOM(Noise And Vibration Control Material)と呼ぶSVL独自の非常に柔らかいゴムの周囲に円筒形の金属を巻いた構造になっています。金属部分がウエイトとなってノイズと振動を吸収する仕組みです。

 

 Stealth Cable Dampenerの取り付け方法の説明書きです。ケーブルスライドを外したガイドロッドに水で滑りやすくしたDampenerを差し込み、再度、ケーブルスライドを取り付けて位置を調整するよう記載しています。ケーブルスライドの後ろ側に、もう一つ装着すると、より効果があるとも書かれています。


 取り付け見本写真では、バック側になっている面です。リカーブで使用されるSVLのモジュラースタビライザーは、このダンパーの中心穴に5/16インチのメスネジとオスネジを付けただけのように思われます。


 フェイス側の面は、中心の穴にそってゴムが少し延長されています。


 側面から見た様子です。フェイス側に少しゴムが飛び出したようになっています。ケーブルスライドのストッパーとしての利用も考えられているようで、この飛び出した部分でケーブルスライドを止めるように考えられているのかもしれません。

 

 さて、ここから応用編です。インチサイズの六角ボルト「5/16-24」を用意します。インチねじは専門業者の通販で入手できますが、「-24」のユニファイ細目でなくてはなりません。これは「5/8」の長さのものですが、好みによりもっと長いものでもだいじょうぶです。

 

 六角ボルトの頭の方がダンパーの穴よりも大きいのですが、ゴム質が非常に柔らかいので、容易に押し込むことができます。


 

 六角ボルトを適当な深さまで押し込みます。これで汎用ダンパーの完成です。ハンドルセイバーにも、Formulaリカーブリムのリムセイバーにも使えます。

 

 使用するボルトの長さにより重量調整も可能なうえ、ダンパー内の六角ボルトの頭の位置でダンパー特性の硬軟が変更できます。ちなみに、ボルトは約50円程度で入手できるので、余ったダンパーがあれば、試してみてはいかがでしょうか。