リカーブボウ  スタビライザー  Cartel SUPER V-BAR

 

 あらゆる角度にサイドロッドを調整可能なタイプのCartel製のVバーです。複数のメーカーから同様のデザインのVバーが市販されていましたが、Cartel製はとにかく安価なことが特徴です。

 

 上面から見た様子です。サイドロッドの上下角度、左右の開き角度の調整の目安となる目盛りが刻まれていますが、目盛位置にクリック感があるわけでもなく、あくまで単なる目安の目盛りです。SAボルトのネジは短めで、プラスチックワッシャーが付属しています。本体はブラック仕上げになっていますが、このクラスのCartel製パーツの例に漏れず、下地には金属の切削加工跡が残ったままになっています。

 

 フェイス側の取付面の様子です。プラスチックワッシャーがネジサイズに対しキツ目になっているため、本体からSAボルトが抜け落ちてしまうことはありません。

 

 SAボルトの様子です。ネジタップの切れ味が悪かったのか、切削によるバリがそのまま残っていました。ただし、この個体の最大の問題はこのバリではなく、ネジの中心からタップの方向がずれて傾いていたことです。そのため、センタースタビライザーを取り付けると、エクステンダーから先が傾いて見える姿となります。

 センタースタビライザー先端を下げてセッティングするパーツも一部で市販されていますが、ワッシャーを追加してうまく角度をあわせれば、そういったパーツの代わりにできるかもしれませんね。工作精度の悪さに呆れますが、アイデア次第では面白いものかもしれません。

 

 サイドロッドの取り付け用ネジ穴です。かつて、このタイプのVバーでは5/16インチと8ミリの2種のネジ穴が切られていましたが、この個体では5/16インチ側にサイドロッドが取り付けられることだけを確認しています。

 

 サイドロッドの上下、左右角度は、この六角ネジ一つだけで固定します。ちなみに六角レンチは付属していません。ウエイトの付いたサイドロッドを取り付けたままネジを緩めると、あらゆる方向にサイドロッドが動いてしまうため、調整する場合は、弓本体から外して調整するか、サイドロッドウエイトを外して行うほうがいいかもしれません。なお、六角ねじのサイズはインチではありませんでした。