Cartelの製品では、他のメーカー製品にそっくりなものも少なくありませんが、中にはアイデアは似ていても、ユニークな工夫に感心するものもあります。何かとあと一歩といった印象は拭えませんが、何よりユーザーにとっては安価なのがありがたいところです。

 MIDAS fletcherは、近年、多くのメーカーで新しいタイプとして発表されている縦型のフレッチャーのひとつです。このタイプのメリットとしては、ヘビーポイントを装着して重心が偏ったシャフトでも、直立させているために、ベイン接着中にシャフトがぐらつくことなく作業ができることです。


 シャフトを寝かせて作業する通常タイプのフレッチャーでは、ノックレシーバーの回転により接着位置を移動させますが、これはノックレシーバーは台座に固定されており、クランプ側がシャフトの周りを回転して移動することになります。


 円形の台座円周部には、クランプの位置決めのための穴が開いています。外周側の穴は120°間隔で3個、内周側には120°、60°、120°、60°の間隔で4個となっています。



 クランプは一般的な構造で、可もなく不可もなくといったところですが、メッキされた表面は、かなり傷だらけです。


 クランプ固定パーツは、円形のネオジウムマグネット2個が埋め込まれたアルミ製ブロックになっており、耐久性もありそうです。



 回転するクランプ側パーツの台座外周側には2つのネジ穴があり、外側が120°間隔の穴に対応し、等間隔3枚ベインの仕上げになります。内側は4枚ベインとする場合に使用しますが、海外通販の説明にあるような90°等間隔ではありませんので注意してください。


 ノックレシーバーは円盤台座に固定されており、黒いクランプ側回転台座をアルミのリングパーツで挟み込む構造になっています。締め込みがゆるいとグラつき、締め過ぎると動きが渋くなり、Cartel製品の残念な点が出てしまっています。



 シャフトの上側の固定は、スプリングで挟みこむようになっています。


 円盤台座の底面には、4箇所滑り止めのシリコンコムが付いています。中心の六角ネジがノックレシーバーを台座に固定しています。リカーブとコンパウンドで、ノックオリエンテーションを変更する場合は、ここを緩めて動かすことになります。